2017年8月20日日曜日

「怖い? 怖いのはあたりまえ。その怖さを抱えながら、進んでいくしかないんだよ」「怖いから挑むし、挑むからその先へ行ける」(ドラマ「#セシルのもくろみ」6話)
「泣くのはいい。でも、自分の意思で涙を止められる女になりなさい」(映画「阪急電車」)

2017年8月4日金曜日

 「人に見られるってことは、突き詰めていくと、自分を失うことになる」(「セシルのもくろみ」4話)

2017年7月30日日曜日

「自分の正義を通したければ、まず、認めさせること」(「セシルのもくろみ」1話)

2017年7月27日木曜日

「全部、手に入れることないよ。足りないものを数えるより、いまあるものを大切にしたほうがいいや」(「セシルのもくろみ」3話)

2017年6月8日木曜日

 私たちは生きてゆくのにさまざまな物語を必要とする。たとえ無自覚的だったとしても、それらを鏡として自己の姿を映し出し、自分に固有な生き方の物語を模索している。活字文化が衰退しデジタル文化に移行しても、それは生の根源的な欲求として変わらない。(早稲田大教授・千葉俊二、読売新聞2017年6月8日朝刊「谷崎文学のもつ物語の力)

2017年4月3日月曜日

「歴史とは国にとっての集団的記憶であり、戦後生まれだから僕に責任がないとは思わない。物語の形で問い続ける」(村上春樹、2017年4月2日読売新聞朝刊インタビュー)
「物語の容れ物として力を保つのが古典で、引用しない手はない」(村上春樹、2017年4月2日読売新聞朝刊インタビュー)

2017年3月24日金曜日

 「背中だよ。口で教えられたことはすぐに忘れる。先輩の背中を見て学ぶんだ」(ドラマ「BOSS」1話)

2017年3月23日木曜日

 「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」(映画「シン・ゴジラ」)
 「災害マニュアルは、いつも役に立たないじゃないか」(映画「シン・ゴジラ」)
 「会議を開かないと、動けないことが多すぎる」
 「効率は悪いが、それが民主主義だ」(映画「シン・ゴジラ」)

2017年3月22日水曜日

 「避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ」(映画「シン・ゴジラ」)
 「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」(映画「シン・ゴジラ」)
 軽いタイプの男性が見ているのは、内面ではなく外見、将来の幸せではなく今の楽しさ、相手ではなく自分。(木村隆志、YOL)
 「この国で好きを通すのは難しい」(映画「シン・ゴジラ」)
 「みなさん、椅子取りゲームで負けたのに、座ってるふりしてるだけですよね」(ドラマ「カルテット」10話)
 「自分の中のキリギリス、殺します」(ドラマ「カルテット」10話)
 「いなくなるってことは、いないってことが、ずっと続くことです」(ドラマ「カルテット」10話)

2017年3月20日月曜日

 本当は知ってた あの大人達も怖いんだって
 それでも何もない顔で 戦ってるんだって
 (Shout it Out「青年の主張」)

2017年3月14日火曜日

 「音楽は戻らないよ。前に進むだけだよ」(ドラマ「カルテット」9話)
 「人を好きになることって、絶対に裏切らないから」(ドラマ「カルテット」9話)
 「咲いても咲かなくても、花は花ですよ」「起きても寝てても、生きてる」「つらくても苦しくても、こころ」(ドラマ「カルテット」9話)
「たいがいの犯罪者は、自分を被害者と思うことから始まりますけどね」(ドラマ「カルテット」9話)
 AI(人工知能)が今、将棋や囲碁の名人を負かし、急速に人間化している。無神論の時代に、万能の超人間という、新しい神探しが始まったのかもしれない。ネット等に依存する人間には、管理してくれる神が必要になるからだ。(山折哲雄、2017年3月14日読売新聞朝刊)

2017年3月12日日曜日

 「小供に学問をさせるのも、好し悪しだね、せっかく修業をさせると、その小供は決して宅(うち)へ帰って来ない」(夏目漱石「こころ」) 

2017年3月8日水曜日

 「死ぬならいまかな、って思うくらい、いまが好きです」(ドラマ「カルテット」8話)
 「なかったことになるかなあ」「ことにして、みんな、生きてるの」(ドラマ「カルテット」8話)

2017年3月7日火曜日

 「興味ない人からの告白って、夢の話と同じでしょ。『へえ』でしょ」(ドラマ「カルテット」8話)
 「行った旅行も思い出になるけど、行かなかった旅行も思い出になるじゃないですか」(ドラマ「カルテット」8話)
 「みんながみんな、競争しているわけじゃないし。ひとりひとり、ちょうどいい場所って、あるんだと思います」(ドラマ「カルテット」8話)
 「夢の話でしょ。片思いって、ひとりでみる夢でしょ」(ドラマ「カルテット」8話)
 「僕は好かれたいだけで、人を好きにはなりません」(ドラマ「カルテット」8話)
 「君の好きは、どこにいくの?」「ああ」「置き場所に困らないのかね」(ドラマ「カルテット」8話)
 「好きだってことを忘れるくらいの、好き」(ドラマ「カルテット」8話)

2017年3月5日日曜日

 断絶なくただ続くのは惰性的な因習であって、真の文化伝統は過去と現在の緊張した対決を内に孕む。(山崎正和)(2017年2月26日読売新聞朝刊「地球を読む」)

2017年3月4日土曜日

 「人間には自然が必要だ。自然の側に踏みとどまるしかない」(木村忠太)(2017年2月25日読売新聞朝刊「時の余白に」)

2017年3月3日金曜日

 「僕は魂に焼き付いた光の感動を描いているんだ」(木村忠太)(2017年2月25日読売新聞朝刊「時の余白に」)

2017年3月1日水曜日

 「支えてくれる仲間があり、独占ではなく共有すれば、皆のためになる」(国際パラリンピック委員会会長・フィリップ・クレーブン)(2017年2月25日読売新聞朝刊)

2017年2月28日火曜日

 「人生は一度切りなんです。がっついていこう」(ドラマ「ごめんね青春」4話)

2017年2月27日月曜日

 「好きにならなきゃ、好きな理由はわからない」(ドラマ「ごめんね青春」4話)
 「この世は競争に満ち楽ではないけれど、訓練と学びで自分を高めれば、次第に認められる」(国際パラリンピック委員会会長・フィリップ・クレーブン)(2017年2月25日読売新聞朝刊)

2017年2月26日日曜日

 「壁を越える強い意志を持ち、自由を求め続けること。同情や偏見は、我々を檻に入れてしまうからね」(国際パラリンピック委員会会長・フィリップ・クレーブン)(2017年2月25日読売新聞朝刊)

2017年2月25日土曜日

 「重要なことは、見つけることが難しいものです」
 「何なの」
 「真実です」(ドラマ「名探偵ポワロ・ABC殺人事件」)

 「人々が違いを認め合い、ともにあって初めて、より豊かな世界を作ることができる」(国際パラリンピック委員会会長・フィリップ・クレーブン)(2017年2月25日読売新聞朝刊)

2017年2月24日金曜日

 「平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」(夏目漱石「こころ」)

2017年2月23日木曜日

 不得手なものから奇蹟は生まれぬ。(鈴木清順)(2017年2月23日読売新聞朝刊「編集手帳」)
 「結局、なんで別れたんだろう」
 「人って、価値観が合うか、器がおっきいか、どっちかないと、きついでしょ」(ドラマ「カルテット」6話)
 「愛してるけど、好きじゃないんだよ。それが結婚」(ドラマ「カルテット」6話)

2017年2月21日火曜日

 「議論はいやよ、よく男の方は議論だけなさるのね、面白そうに。空の盃でよくああ飽きずに献酬ができると思いますわ」(夏目漱石「こころ」)

2017年2月20日月曜日

 「あなたは学問をする方だけあって、なかなかお上手ね。空っぽな理屈を使いこなす事が」(夏目漱石「こころ」)

2017年2月19日日曜日

 誹謗中傷への最高の返答は、黙って仕事に精を出すことである。(ジョージ・ワシントン)

2017年2月18日土曜日

 「恋は罪悪ですよ」(夏目漱石「こころ」)

2017年2月16日木曜日

 「我慢するのも勇気なのよ」(アニメ「機動戦士ガンダム」14話)

2017年2月14日火曜日

 「人間関係って、どれも、ズボンはいてるけど、ノーパンみたないことじゃないですか」(ドラマ「カルテット」5話)
 「志のある三流は、四流だからね」(ドラマ「カルテット」5話)
 「注文にこたえるのは一流の仕事。ベストを尽くすのは二流の仕事。我々のような三流は明るく楽しくお仕事をすればいいの」(ドラマ「カルテット」5話)
 「間に合わないかもしれないんです」
 「いいの。間に合ったもんが正解なの、プロは」(ドラマ「カルテット」5話)
 「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」(アニメ「機動戦士Zガンダム」24話)

2017年2月13日月曜日

 「そんなの何があるかわからないから元気出るんじゃない!」(ドラマ「東京ラブストーリー」第1話)

2017年2月12日日曜日

 恋が着せ、愛が脱がせる。伊勢丹
 (眞木準「一語一絵」)
 ネクタイ労働は甘くない。 伊勢丹
 (眞木準「一語一絵」)

2017年2月11日土曜日

 「チャンスって、カレンダーに書いてあるものじゃない」(ドラマ「トップキャスター」6話)
 東京に移り来て知る人のなき熱き湯ぶねに肩をしづむる(島田修二「歌集 朝の階段」)
 結婚を告ぐる葉書を送り来し友の便りが以後跡絶えたり(島田修二「歌集 朝の階段」)

2017年2月10日金曜日

 わが書ける記事の誤りは拭ひ得ず夕茜する空のみ華やぐ(島田修二「歌集 朝の階段」)

2017年2月9日木曜日

 さして乱れしことなき二十代生きて来ていま記者として憎まれてをり(島田修二「歌集 朝の階段」)
 「音楽っていうのはドーナツの穴のようなもんだ。何かが欠けてる奴が奏でるから、音楽になるんだよねって」(ドラマ「カルテット」1話)
 「人生には、まさかなことが起きるし、起きたことは元に戻らないんです。レモンかけちゃったから揚げみたいに」(ドラマ「カルテット」1話)
 「夫婦って、別れられる家族、なんだと思います」(ドラマ「カルテット」1話)
 輿論は常に私刑であり、私刑は又常に娯楽である。たといピストルを用うる代わりに新聞の記事を用いたとしても。(芥川龍之介「侏儒の言葉」)
 政治的天才とは彼自身の意思を民衆の意思とするもののことを云うのである。少なくとも民衆の意思であるかのように信ぜしめるものを云うのである。(芥川龍之介「侏儒の言葉」)

2017年2月8日水曜日

 「楽しいは、せつない。うれしいは、さみしい。やさしいは、つめたい。いとしいは、むなしい」(ドラマ「カルテット」4話)
 「子をかすがいにしたときが、夫婦の終わるときや」(ドラマ「カルテット」4話)

 「20代の夢は男を輝かせるけど、30代の夢はくすませるだけや」(ドラマ「カルテット」4話)
 「結婚ってこの世の地獄ですよ。妻ってピラニアです。婚姻届って呪いをかなえるデスノートです」(ドラマ「カルテット」4話)
 人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦々々しい。重大に扱わなければ危険である。(芥川龍之介「侏儒の言葉」)

2017年2月7日火曜日

 正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈をつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。(芥川龍之介「侏儒の言葉」)
 「ボタン一押しで多くの情報を得られるようになったが、情報を記憶する必要がなくなった。記憶しなければ、人は考えなくなる」(ヘンリー・キッシンジャー、12月27日読売新聞朝刊「迫る」インタビュー)

2017年2月6日月曜日

 「突然おじゃましてしまい、申し訳ございません。ですが、仕事というのはーー無慈悲なものでして」(アガサ・クリスティー「マースドン荘の悲劇」)
 「いやいや、女というやつは手紙を破り捨てたりはしないものなんだよ!」(アガサ・クリスティー「<西洋の星>盗難事件」)

2017年2月5日日曜日

 NEVER TOO LATE

  (満員電車でみかけた若い男性のスウェットシャツの胸に大きく刻まれた文字)
 淋しさは夜の電話の黒い光沢 (住宅顕信「未完成 住宅顕信句集」)
 怒ったら負け。
 黙ったら
 ぼろ負け。。。
 (KIRIN淡麗プラチナダブル広告)
 「人生って、先に進まないといけないのかな」(米ドラマ「フレンズ」シーズン1・14話)

2017年2月4日土曜日

 「才能っていうのは、なによりまず、チャンスを掴む握力と、失敗から学べる冷静さだと思う」(「SHIROBAKO」22話)
 終わりと見るか。
 始まりと見るか。

 見方を、味方に。(LARKのキャッチコピー)
 屋根瓦の海を出現せしむることを以て大大阪の完成と思ふものがあれば非常なる間違である(第7代大阪市長・関一)
 「”傲慢”と”自己認識”は別なのよ」(映画「007 カジノ・ロワイヤル」2006年版)
 思想は人間の生き死にの原理となる武器だと私は考えている。(佐藤優「国家と神とマルクス」)
 国家には生存本能がある。(佐藤優「国家と神とマルクス」)
 保守主義は人間の知恵では組み立てられない世界、人知を超えるものに対する畏敬の念をもっています。(佐藤優「国家と神とマルクス」)

2017年2月3日金曜日

 「あなたは生き残って、また恋愛をした」
 「男はだれでもそうしたものじゃないでしょうか」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「お金ってやつには、たいてい紐がついていますからね」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「非常に単純かつ図式的におっしゃるけれども」と、スチーヴンズは言った。「人生はそんなものじゃありませんよ。人生にはいつだって混沌とした部分があるもので、時にはそれが自然に整頓されるまで待つのが一番いのです」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「わたしは自分のところへ集まってきた秘密を漏らしたりしませんよ。みんな闇から闇へ葬ってしまいます。だからこそ秘密が集まってくるのです」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「医者に限らず、だれだって、なかなか知っていることを洗いざらいは喋らないものです」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「これはただの推理ですからね。あなたは事実に関心がおありなんでしょう?」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「でも、すてきなことですね、何を決めるのも自分次第なんですから。これをすべきか、あれをすべきか、ぼくは選択できるんですから」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「逃げ出すなんて臆病者のすることです」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 まだ善いことの起こる余地は残されているのだ。(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「昔はいつだって現在とつながっています」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「警察官や検事というものは、自分らの解釈にあてはまることなら、事実であろうが空想であろうが、大喜びで受け入れるんです」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「世界は複雑です。その世界のなかで、いちばん複雑なものが人間の心です」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「男って、どうしてみんなすぐ出て行っちゃうんだろう」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「男は自分が勇敢か否かについて語らぬものです」
 「習字帳にある格言をたくさん御存知なのね」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 「面白いところはみんな秘密なのね」(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 男の自己憐憫がにせものなのかどうか、わたしには見定めがつかなかった。自己憐憫というやつは、いつだって、ある程度まではにせものなのだが。(ロス・マクドナルド「さむけ」)
 ある種の人間は、自分がこの世に生まれてきた罪をつぐなうだけで生涯を費やしてしまうものである。(ロス・マクドナルド「さむけ」)
  「おれは、認める、認めないということは、自分自身の行動についてのみ行うよう、精一杯の努力をしてるんだ。つねにそうできるとは限らないが、とにかく、そうするよう努めている。今もそのように努めているし、努め続けるつもりだ」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
 「どうして? わたしが男を利用して利益を得るためにセックスを使うのが、どうして性差別的なの? 男には力がある、わたしたちにはセックスがある。男はためらうことなく力を使うわ」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)

2017年2月1日水曜日

 「泣きながら、ごはん、食べたことある人は、生きていけます」(ドラマ「カルテット」3話)
 「女がキスしたら、男に恋は生まれません」(ドラマ「カルテット」3話)
 「告白は、こどもがするものですよ。おとなは誘惑してください」
 「誘惑?」
 「誘惑は、まず、人間を捨てることです」(ドラマ「カルテット」3話)
 「真面目に自分のことを話すと、いつも、なんとなく品がないような気がするんだ」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
  「わたしが優秀な記者なのは、そのためなの。問い続ける」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
 「喋り、質問し続けるわ」キャンディはホタテガイを慎重に食べていた。「調査報道というのはそういうものなのよ。喋ってはきく、きいては喋る」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
 「あなたほどユーモアのセンスに溢れている人が忙しいはずがないわ」
 「おれが人に不快感を与える、ということ?」
 「そう。わたしも含めて。ときおり」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
 「政治観というのは、おれにとっては抽象的すぎる。おれにはそんなものはないよ」(ロバート・B・パーカー「残酷な土地」)
 正義は、個人的なものであると同時に、普遍的なものである。いいかえれば、それは、私的なものであると同時に、公的なものである。(渡辺洋三「法とは何か」岩波新書)
 裁判なんてものは、法律屋以外には、とくするやつがないようにできているのだ。(ロバート・A・ハインライン「夏への扉」)
 保険業というものは合法化された賭博なのだ。(ロバート・A・ハインライン「夏への扉」)

2017年1月29日日曜日

 神や仏はいないのか。(黒澤明監督・映画「乱」)
 人はいつも道に迷ってる。人間は昔から同じ道ばかり歩いてる。嫌なら、この石垣から飛んじまえ。(黒澤明監督・映画「乱」)
 人は泣くだけ泣いて死ぬんだ。(黒澤明監督・映画「乱」)
 おい、黙ってないで、なんとか言えよ。おまえは勝手にばかを言え。おれは勝手に本当を言う。うまくつじつまがあったら、おなぐさみだ。(黒澤明監督・映画「乱」)
 やれやれ。狂ってるほうが楽なのに。(黒澤明監督・映画「乱」)
 狂った今の世で狂ったのなら、気は確かだ。(黒澤明監督・映画「乱」)

2017年1月28日土曜日

 お急ぎそうらえ。地獄、遠くにあらず。極楽、はるかなり。(黒澤明監督・映画「乱」)
 警官は決してさよならを言わない。彼らはいつも相手と再会することを望んでいる。容疑者として、面通しの列の中で。(レイモンド・チャンドラー、村上春樹役「ロング・グッドバイ」)
 なに咎あって騙討ちに斬らるる覚えかつてなし 狐忠信(文楽・通し狂言「義経千本桜」四段目・河連法眼=かわつらほうげん=館の段)
 恋と忠義はいづれが重い、かけて思ひははかなりなや。(文楽・通し狂言「義経千本桜」四段目・道行初音旅=みちゆきはつねのたび、冒頭)

2017年1月27日金曜日

 その静かさは、真昼の昼下がりなど、ときに海底のようである。(司馬遼太郎「翔ぶが如く」)
 こんな奴を生けて置くは世界の人の大きな難儀ぢや。(文楽・通し狂言「義経千本桜」三段目・すしやの段)
 空腹とちょっとの孤独に耐えたあと夫の持ち来るスープをなじる ネーダーコールソン靖子(俵万智「花咲くうた」)
 ヘッドホン外した時の静寂にどこか似ている恋の終わりは 佐藤りえ(俵万智「花咲くうた」)
 ころんだら、起きればよい(2007年11月22日日経新聞全面広告、アシックス創業者・鬼塚喜八郎の死亡、コピーライター松木圭三。鈴木康之「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」)

2017年1月26日木曜日

 一人のベートーベンを生み出すよりもベートーベンを尊敬する国民を作るほうが簡単だって言葉があるでしょ?(宮崎駿「風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡」
 誰からも嫌はれぬやうに記事書きてこころ和まず熱き茶を飲む 島田修二(俵万智「花咲くうた」)
 わが小さき記者の権限に選びたる君らの言葉多く読まれよ 島田修二(俵万智「花咲くうた」)
 サンダルの青踏みしめて立つわたし銀河を産んだように涼しい 大滝和子(俵万智「花咲くうた」)
 給料の一部とみなし「君が代」を教えておりぬ歌わぬ我は 大坂康子(俵万智「花咲くうた」)
 架空なる数字を売りて今切りし電話の相手も架空なるかな 源陽子(俵万智「花咲くうた」)
 人は誰しも自分のことを、何かひとつくらいは美徳を備えた存在であると考えるものだ。そして僕の場合はこうだーー世間には正直な人間はほとんど見当たらないが、僕はその数少ないうちの一人だ。(スコット・フィッツジェラルド、村上春樹訳「グレート・ギャツビー」)
 サンダルが街に目立ちはじめると、夏が近いことを感じる。(俵万智「花咲くうた」)
 僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。 「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と、父は言った。
 「世間のすべての人が、おまえのように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」 (スコット・フィッツジェラルド、村上春樹訳「グレート・ギャツビー」)

2017年1月25日水曜日

 「質問に、質問で返すときは、正解らしいですよ」(ドラマ「カルテット」2話)
 「終電は、男女が一線を越えるためにあるんですよ」(ドラマ「カルテット」2話)
 「言葉と気持ちは違うの」(ドラマ「カルテット」2話)
  「大丈夫ですよ。練習したじゃないですか」
 「練習したから、失敗するのが怖いんです」(ドラマ「カルテット」2話)
 「昼から食べるぎょうざとビールは、人類の到達点です」(ドラマ「カルテット」2話)

2017年1月24日火曜日

 「真実とは」エラリーは真顔で言った。「不快なものだからね」(エラリー・クイーン「災厄の町」新訳版)
 「人はきみが思ってるより忘れっぽいものだよ。それに、案外分別があったりもする。きみも見習うんだね」エラリー・クイーン(エラリー・クイーン「災厄の町」新訳版)
 顔は、社会的な器官なのである。(岡田尊司「アスペルが―症候群」)
 小説というものは一般に、当人もしくは読み手にとって気に入らない作品がありえても、出来そこないというものはありえない。(司馬遼太郎「坂の上の雲」あとがき)

2017年1月23日月曜日

 「同じ人が同じ文字を何回書いても、少しずつ違う。人生も同じで、同じ日は二度と来ない」(学生時代に事故で下半身不随になった書道家・伊藤進さん)
 精神主義は多くは無能な者の隠れ蓑であることが多い。(司馬遼太郎「殉死」)
 例えは悪いが、隣から火が出たとして、真っ先にバケツや消火器を持って駆けつける人が多いところが街であって、緊急時のマニュアルで火災警報機を鳴らし管理会社に通報するのがショッピングモールなのだと思う。(江弘毅「街場の大阪論」)
 息子は遠くへ飛び立って行きました。悲しいことではありますが、大きな希望を残してくれました。息子が誰かのからだの一部となって、長く生きてくれるのではないかと。このようなことを成しとげる息子を誇りに思っています。(6歳未満で初の脳死判定を受け、臓器を提供した男児の両親)
 「人はみな勝手に期待して、勝手に失望する」(ドラマ「総理と呼ばないで第5話」)
 「悪魔はウソつきだ。我々を混乱させ、そのウソに真実を混ぜて我々を攻めるのだ」(映画「エクソシスト」、メリン神父)
 ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。(岡本太郎「強く生きる言葉」)

2017年1月1日日曜日

 他人が笑おうと笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。(岡本太郎「強く生きる言葉」)
 九十九パーセントの成功と、一パーセントの失敗を期待して、人々はサーカスに出掛けていゆく。(向田邦子「男どき女どき」サーカス)
 現在の視座で過去の物語を再編する権利は誰にもない。(佐藤優「獄中記」)
 花をいけるということは、やさしそうにみえて、とても残酷なことだ。花を切り、捕らわれびとにして、命を縮め、葬ることなのだから。花器は、花たちの美しいお棺である。(向田邦子「男どき女どき」花底蛇)
 手紙にいい手紙、悪い手紙、はないのである。どんなにみっともない悪筆悪文の手紙でも、書かないよりはいい。書かなくてはいけない時に書かないのは、目に見えない大きな借金を作っているのと同じなのである。(向田邦子「男どき女どき」嘘つき卵)
 「この世では、実際の行為など取るに足らぬもの。」とわが同居人の手厳しいお答え。「要は、何を自分の手柄だと人に信じさせられるかだ!」(コナン・ドイル「緋色の研究」)
 ものを言いたくないとき、男は煙草を吸う。ことばの代わりに煙を吐いておしまいにする。(向田邦子「男どき女どき」嘘つき卵)
 時は流れない。雪のように降り積もる。人は優しくなったか。賢くなったか。(2012年3月11日読売新聞朝刊「編集手帳」)
 「カネには裏も表もねえんだよ。あるのは、裏の人間だけだよ」(「総理と呼ばないで」10話)
 「人生そのものが、いわば迷宮入りですよ」(アガサ・クリスティー「火曜クラブ」)
 「たいていの人は悪人でも善人でもなくて、ただとてもおばかさんだってことですよ」ミス・マープル(アガサ・クリスティー「火曜クラブ」)
 「人の価値を決めるのは、記憶ではなく、行動だ」(映画「トータルリコール」)
 「足し算や引き算じゃあるまいし、血と肉でできている人間は算術のようにゃいかないものさ」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫287ページ)
 「明日がまだ何ひとつ失敗をしない新しい日だと思うとうれしくない?」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫258ページ)
 「寝室というものは眠るためにあるんだよ」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫175ページ)
 「楓って、とても社交的な木よ」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫153ページ)
 「神様がわたしたちをある環境に入れてくださった以上、わたしらが想像でそこからぬけだすことはよくないんだろうね」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫82ページ)
 「あんたは泣くにしても笑うにしても、あんまり簡単すぎるよ」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫80ページ)
 「その人が正しい行いをするかぎり、名前などどうでもかわまわないことです」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫59ページ)
 人が何を言っても、言い返さない男くらいしゃくにさわるものはないーー女でもそうだが。(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫56ページ)
 「大きな考えがうかんだときには、大きな言葉を使わなければ、うまくあらわせないじゃないの。そうでしょう」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫25ページ)
 「世界って、とてもおもしろいところですもの。もし何もかも知っていることばかりだったら、半分もおもしろくないわ。そうでしょう。 そうしたら、ちっとも想像の余地がないんですものねえ」(モンゴメリ「赤毛のアン」、村岡花子訳、新潮文庫25ページ)